こんばんは、わらねこです。
個人的に終わりに近づきつつあるY2Kファッションと、そのトレンドを作ったであろうバレンシアガの関連から今後のトレンドの行方を、考えてみたいと思います。
1. 導入:Y2Kファッションとは?
「Y2Kファッション」は、2000年代初頭に流行した未来志向のスタイルです。
「Y2K」は「Year 2000」を意味し、デジタル時代の幕開けを背景に生まれました。テクノロジーやポップカルチャーの影響を受け、当時の若者たちに支持されていました。
主な特徴
- 未来志向のデザイン
メタリックカラーやホログラム素材、光沢感のあるファブリックが多用され、未来的な雰囲気を演出。 - 個性的なシルエット
クロップドトップスや低ウエストパンツ、バギーパンツ、さらにはスリムフィットのアイテムが特徴的。 - ポップカルチャーとの関係性
ブリトニー・スピアーズやデスティニーズ・チャイルドといったアイコンの影響を受けたデザイン。 - スポーツブランドとストリートファッションの融合
ナイキ、プーマ、アディダスといったスポーツブランドのアイテムが、デイリーファッションに取り入れられた。
現代での再燃
SNS(特にTikTokやInstagram)での流行をきっかけに、再びY2Kファッションが再燃。
ノスタルジックな要素と新しいスタイルが融合し、今ではハイブランドからファストファッションまで幅広く取り入れられています。
2. トレンドの作られ方
ファッションのトレンドは自然発生するわけではなく、計画的に作られます。
Y2Kファッションの復活も、こうした仕組みの中で生まれました。
トレンドが生まれる仕組み
- 企画と構想(2年前)
国際流行色委員会(International Studycommission for Color)、ラグジュアリーブランドは、2年以上前からトレンドとなる色や素材を決定。- 例: 2022年に流行した「メタリックカラー」は2020年に企画。
- ラグジュアリーブランドによる提案
インスタレーションやランウェイで新しいデザインを披露し、注目を集める。ここでまだ大衆には浸透していない要素が提示される。- Y2K風の未来感やサイバーパンク要素を復活させたコレクションが増加。
- 大衆への拡散(1~2年後)
SNSやインフルエンサーが着用することで認知度が上昇。ファストファッションが取り入れることで広がる。
最近はSNSの導入と、ファッションのデザインの革命が起きていないこともあり、早い段階でトレンドの服を着れる人が増えた印象です。
Y2Kトレンドの具体例
バレンシアガやグッチといったラグジュアリーブランドが復活させたスポーティスタイルが、Z世代のインフルエンサーを通じて爆発的に拡散されました。
3. バレンシアガとY2Kファッション
バレンシアガは、Y2Kの再燃において重要な役割を果たしたブランドの一つです。デザイナーのデムナ・ヴァザリアが手がけるバレンシアガは、懐古的要素と未来的アプローチを融合し、独自のスタイルを確立しています。
ファッション界には天才しかいないと思ってますが、デムナに関しては「天」は超えてそうです。
バレンシアガの特徴的なデザイン
- フットウェア
- 「3XL」「10XL」など、圧倒的なボリューム感を持つスニーカー。(また25SSでもでかいのだしてる・・・)
- Y2Kファッションにおける「誇張されたデザイン」の精神を反映。誇張しすぎくらいがちょうどいいんですかね。
- バッグ
- 「ル・シティ」「ル・カゴール」など、実用性とデザイン性を兼ね備えたプロダクト。
ル・カゴールはマジで買ってよかったです。アクセントにしかならない。 - Y2Kの「多機能性」と「遊び心」を現代風に昇華。
- 「ル・シティ」「ル・カゴール」など、実用性とデザイン性を兼ね備えたプロダクト。
- 素材とカッティング
- オーバーサイズなのにだらしない感じがしない、計算された鋭いカッティングが特徴。なんでだらっとしないのかわからない。
デムナの哲学とY2K
デムナはY2K時代のノスタルジアに頼るだけでなく、それを現代的に再構築しています。彼のコレクションには、「過去の再解釈」と「未来志向」が見事に融合しています。
クリストファーノーランの「TENET」でも見ているような気分になります。
実例と影響力
カイリー・ジェンナーやキム・カーダシアンなどのセレブリティがバレンシアガを着用することで、Y2Kスタイルの復活に拍車がかかりました。SNSを通じた拡散力も、バレンシアガの影響をさらに強化しています。
4. まとめと展望
Y2Kファッションは、2000年代初頭のポップカルチャーや未来志向を反映した独自のスタイルであり、現代のファッション界で再び注目されています。バレンシアガはその復活の中心にあり、ノスタルジアと革新性を絶妙に組み合わせたデザインを提供しています。
バレンシアガの役割
- ラグジュアリーな視点でY2Kを再解釈
新しい視点を提示し、トレンドの基盤を築く。 - 未来への指針
過去のリバイバルにとどまらず、未来的な要素を取り入れることで、現代の消費者を引きつけています。まだまだ根強い人気を持ち続けているのは、本当にすごいとしか言いようがありません。
今後の展望
まだバレンシアガの波は大きく続きそうですが、個人的には次のトレンドにも着目し始めています。
サンローランをはじめとする他のハイブランドは、モードの復活に取り組んでいます。
(もはやY1.9Kと呼ばれてしまうかも・・・)
今後はこれらのスタイルがさらに大衆化し、ファストファッションや日常のスタイルにも浸透する可能性があります。
モード好きな私としては、この時代が来るのも楽しみだなあという気持ちです。トレンドは回帰する、ともいうのでね!
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