はじめに
こんばんは。わらねこです。
予約していたAnn Demeulemeesterのバッグを最近ようやく購入することができてハッピーです!
もう11月も終わりに近づいているところすみません。笑
2024年10月は、ファッション業界で大きな話題が相次いだ月でした。特に、エディ・スリマンの退任やフィービー・ファイロ待望の国内デビューなど、多くの注目すべきニュースが飛び交いました。
本記事では、10月にファッション界で起こった重要なニュースをわかりやすく解説します。
エディ・スリマンのセリーヌ退任!!後任はマイケル・ライダー
2024年10月2日、エディ・スリマンのセリーヌ退任のニュースが出ました。
個人的には、「ようやくこうなったか・・・」という気持ちでしたが、びっくりしたことには変わらず。笑
エディは、フィービー・ファイロ去った後のセリーヌのアーティスティックディレクターに2018年に就任、ディオール時代から変わらぬ独自のスタイルでブランドの再構築を進めてきました。
彼の退任に続き、後任としてマイケル・ライダーが新たに就任することが発表され、ファッション業界から大きな注目を集めています。
エディ・スリマンの功績・退任背景とその影響
エディ・スリマンは、これまでサンローランやディオール・オムでミニマリズムやロックテイストを取り入れたデザインで名声を築き上げてきました。
現に彼はセリーヌに入ってから、売り上げをそれまでの3倍程度にまで成長させています。
ファッションの世界はディレクター1人で大きな変化をもたらすことが多いですが、どのブランドでも自分のスタイルを崩さないエディにはかなり根強いファンがいます。その影響でしょうか・・?
店舗で働く方も「エディがいるから」「エディのセリーヌで働きたい」と言って入社する方も多いようです。影響力がすごいですよね!
セリーヌでも彼のシグネチャースタイルであるスリムシルエットと、ヴィンテージ感のあるルックが特徴でしたが、一部の批評家やファンからは「従来のセリーヌらしさが失われた」とも評価されていました。
セリーヌは前任者のフィービー・ファイロのファンも多く、そのシンプルで研ぎ澄まされたデザインとは方向性が異なるエディの世界観に合わない方も多かったでしょう。
退任決定前も、「エディ退任か?」など匂わせるニュースが何回か出ており、ブランドとの方向性が合わなかったのかな?とも勘ぐってしまいますね・・・
その一方で、彼が手掛けた新しいセリーヌは世界中で注目され、特に若年層を中心に人気を集めるなど、ファッションシーンに新たな影響をもたらしましたと思います!
マイケル・ライダーの後任就任と今後のビジョン
新たなアーティスティックディレクターに就任したマイケル・ライダーは、ニコラ・ジェスキエール時代のバレンシアガ、セリーヌでエディの前任者:フィービー・ファイロと約10年一緒に仕事をしてきた実力者です。
ラルフ・ローレンでもクリエイティブディレクターを務めていた彼はセリーヌとも高い親和性があるなと思います。今後のコレクションがとても楽しみです!!
ただやっぱり、フィービー時代のディレクターが入ってくると、ブランドはその時代に回帰させたいという思いが強く、そこがエディと合わなかったのかもしれないな、と強く感じました。笑
エディの後任ということで、彼のセリーヌでのビジョンには大きな、大きな期待がされていることでしょう。マイケル・ライダーは、セリーヌに新たな美学を持ち込み、従来のファン層と新たな顧客層を繋ぐようなコレクションの展開が予想されています。
彼の就任により、セリーヌがどのような方向に向かっていくのか、今後も注目が集まります。
GUとrokhのコラボレーション!
2024年10月18日、ファストファッションブランドGUは、韓国人デザイナーが手掛けるロンドン発の気鋭ブランド「rokh(ロク)」とのコラボレーションを発表しました。
ロクは2016年に立ち上がり、2019年からはパリでのコレクションに参加。
デザイナーであるロク・ファンは、ロンドンを拠点に独自のデザインを展開しており、そのアバンギャルドなスタイルで注目を集めています。
rokhとは?ロク・ファンの経歴とブランドコンセプト
ロク・ファンは、ファッションの名門:セントラルセントマーチン校を卒業後、ファッション界の巨匠フィービー・ファイロが率いたセリーヌで経験を積んだ経歴を持ち、シルエットやディテールにこだわるエレガントかつ革新的なスタイルが特徴です。
彼のブランド「rokh」は、ミリタリーやクラシカルなデザインを現代風にアレンジし、独特なアイデンティティを持つブランドとして知られています。
ブランドの存在は私も2020年頃に知ったのですが、布をふんだんに使った、構築的なファッションが特徴的です。sacaiとも少しテイストが似ているようにも感じますが、シルエットを自由自在に変えて洋服を着れるなど、1つで何回でも味わえる、そんな服を作ってくれているように感じます。
GUとrokhのコラボで発表されたアイテム
今回のコラボレーションでは、ロク・ファンのデザイン哲学がファストファッションで再現されるという新しい試みがなされ、トレンチコートやオーバーサイズシャツなどのアイテムが登場しました。
「Play in style」をテーマに、店頭で試着、服を手に取って楽しむお客さんをイメージした遊び心と、GUの手頃な価格、rokhの洗練されたデザインの組み合わせは多くのファッションファンに支持され、特に若者を中心に大きな話題となっています。
全16型のコレクションが発表されています。デニムのブルゾンや、2ピースコートなど、rokhのコレクションでも見るような遊び心あふれたデザインの洋服たちはとても魅力的ですね。
発売から少し経ちましたが、少し安くなっているみたいなので、ぜひ確認してみてください!
GU×rokh ホームページはこちら
フィービー・ファイロの国内取扱い開始!
ここまで書いて気付きましたが、10月のニュース、フィービー関連が多すぎる・・・笑
長く待望されていたフィービー・ファイロのブランドが日本で初めて公式に取り扱われることが発表されました。
フィービーはこれまでセリーヌやクロエでディレクターを務め、シンプルでありながら洗練された美しさで、「フィービー信者」と呼ばれるファンがたくさんいるほど、熱狂的な支持を集めていました。
セリーヌのディレクター退任後は情報がなかったのですが、2023年10月に彼女の名前を冠したブランド「PHOEBE PHILO」を設立。この時は日本での販売はありませんでしたが、かなり話題になりましたね。ちなみに私も歓喜していました。
というのも、5年前ほどにアーカイブショップでフィービー時代のセリーヌのフレアパンツを買ったんですが、それがお気に入りすぎてずっと履いてました。いつかブランドやって呉れたらなあと思ってたところだったので、うれしいですよね。
フィービー・ファイロのブランドコンセプトとその影響
フィービー・ファイロは、シンプルさとエレガンスを極めた「ミニマル・シック」の提唱者で、彼女のデザインは都会的で自立した女性像を象徴しています。
「クワイエット・ラグジュアリー」という言葉が少し話題になっていますが、間違いなく彼女のブランドもそこに属するものだと思います。
ファイロの手がける服は、クリーンでタイムレスな美しさが際立ち、彼女のデザイン哲学は多くのデザイナーにも影響を与えてきました。(ピータードゥもフィービー候補生ですね、いや塾生か笑)
今回、国内で取扱いが開始されることにより、彼女のファッションがさらに日本のファンに広がることが期待されています。
国内取扱い店舗と販売開始後の反響
フィービー・ファイロのアイテムは、新宿伊勢丹、DoverStreetMarketGinzaで取り扱いが始まり、販売開始からすぐに注目を集めています。
私も伊勢丹の売り場に行ってきました。エスカレータ横のアクセスいい場所にまあまあ広めのスペースが確保されていました。やはり期待がすごいのでしょうか?
隣の作品展示スペースのジャン・プルーヴェの椅子でも見ながら、お金持ちになった気分で服を眺めてみることをお勧めします。
シンプルながら洗練されたデザインが、都会的でスタイリッシュな日本のファッション愛好者にもぴったりとマッチしており、今後もファイロの作品が広がっていくことが予想されます。
ただ、めちゃくちゃ高額なのでご注意ください。(少なくとも私は手が出ません・・・涙)
マルジェラの「アーティザナル」展覧会実施
ラストですね!革新的なデザインで知られるフランスのファッションブランド、メゾン・マルジェラの展覧会が日本で開催中です。(2024年11月2日(土)から24日(日)まで)
マルジェラは、ミニマルでありながら刺激的なスタイルを得意とし、そのエッジの効いたデザインでファッションの常識を覆してきたブランドです。
マルジェラの革新性とブランドの歴史
マルタン・マルジェラが1988年に設立したメゾン・マルジェラは、解体と再構築をテーマにした実験的なデザインで知られ、ファッションの固定概念を打破してきました。
店員さんの制服も「真っ白な白衣」であることもそこに由来してますね。
服の裏地を表に出したり、あえて未完成なままに見せたりする手法で「アンチファッション」とも称されるマルジェラのスタイルは、他のブランドとは一線を画してきました。
2014年からはジョン・ガリアーノがクリエイティブディレクターに就任。一時不調だったブランドを大きく躍進させました。
展覧会の見どころと開催情報
今回の展覧会では、マルジェラの代表作やデザインプロセスを間近に感じられる貴重な機会が提供されています。
展示会場では、実際のルックを展示するほか、アーカイブからの代表的なコレクション、デザインの変遷を見ることができ、ブランドの歴史を知るうえでも見逃せない内容です。
展覧会は東京の恵比寿で開催され、来場者にはファッションだけでなくアートとしてのマルジェラの世界観を体験する機会が提供されています。
私自身、マルジェラはとても好きなブランドのうちの一つで、大学生のころからアーカイブを集めていました。今でも多くのピースを所持していますが、色あせない魅力を放っており、着た時にはいつも高揚感がすごいです!
まとめ
2024年10月のファッション界は、以上のように大きな話題が豊富な月でした。ほぼフィービー関連ですが、、、笑
それぞれのニュースが業界に新しい刺激を与え、今後のファッションシーンがどう進化していくのか、さらなる注目が集まっています。